【ASMRレビュー】『ねこぐらし。2〜ミケ猫少女とマタタビの湯〜 CV:上坂すみれ』の感想・評価・音響特性

2026年3月31日作品レビュー

ねこぐらし。2 ミケ猫少女 レビュー

擬人化された猫娘たちとの癒やしの時間を描く「ねこぐらし。」シリーズ。そのシーズン2の第1弾となる本作『ねこぐらし。2〜ミケ猫少女とマタタビの湯〜』(CV:上坂すみれ / サークル:CANDY VOICE)は、温泉での炭酸シャンプーやお背中流し、ねこじゃらし耳かきなどを重ねていく、総合リラクゼーション特化型のASMRです。

「マタタビの湯」という新たな舞台に移ったことで、前作以上に癒やしの手数が大幅に増加しています。単なる耳かき音声の枠を超え、環境音としての心地よい水音、ミケ猫の柔らかな吐息、そして多種多様な施術の組み合わせによって、全身の緊張をじわじわと解きほぐしていく構成が特徴です。

本記事では、上坂すみれさんのたおやかな声質がもたらす包容力と、「温泉で癒やされ尽くす」という多角的なアプローチによる極上のリラックス効果を客観的に分析します。

作品の基本情報

ねこぐらし。2 ミケ猫少女

作品名ねこぐらし。2〜ミケ猫少女とマタタビの湯〜
出演声優上坂すみれ
制作CANDY VOICE
シナリオ柳出國男
収録時間約155分
作品形式ボイス・ASMR
傾向リラクゼーション重視/温泉シチュ型/吐息・水音多め
配信開始日2020年10月5日

どんな内容か(ネタバレなし)

舞台は、神々の湯として知られる「マタタビの湯」。

猫鳴館で再会したミケ猫が、旅人であるあなたを温泉でもてなしてくれる構成で、シリーズ全体のあらすじでも、紅葉と竹林の小路、囲炉裏、露天風呂、炭酸泉といった空間が強調されています。

トラック構成は、到着後の導入から始まり、炭酸シャンプーと背中流し、頭皮と耳のマッサージ、湯船での会話、ねこじゃらし耳かき、お顔のオイルマッサージ、囲炉裏での会話、最後は布団での背中・肩まわりのマッサージへと進みます。

そのため内容面では、ストーリーを追う作品というより、"温泉施設で順番に施術を受けながらミケ猫との距離感"を味わう設計になっています。

サンプル音声

音質・演技・没入感の評価

距離感と音の作り

本作の大きな特徴は、水音と施術音の組み合わせが非常に多いことです。

主なASMR音として、竹林と下駄、囲炉裏、温泉、炭酸シャンプー、背中流し、頭皮・耳マッサージ、ねこじゃらし耳かき、お顔と両耳のオイルマッサージ、肩たたき・肩もみまで列挙されており、耳だけでなく全身を順番にほぐしていく発想がかなり明確です。

また、本作はKU100に加えて振動マイクも同時収録し、聴覚だけでなく触覚要素も意識したミックスで作られています。そのため、ゴシゴシ・ちゃぷちゃぷ・しゅわしゅわといった音が、ただ鳴るだけでなく、“実際に施術されている感じ”を強めやすいのが強みです。

耳かき特化作よりも、温泉シチュ全体の立体感で没入させるタイプといえます。

演技のトーンと表現

上坂すみれさんの代表作と言える、以下の役との演技比較

『オーバーロード』シャルティア・ブラッドフォールン
→ 吸血鬼としての妖しさや、濃い感情・強い存在感を前に出しやすい役

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』アリサ・ミハイロヴナ・九条
→ 容姿端麗・成績優秀で「孤高のお姫様」と呼ばれる一方、完璧主義で対人関係が得意ではない優等生タイプの役です。

本作のミケ猫は、そのどちらかといえばアーリャ寄りの礼儀正しさ・不器用さをベースにしつつ、そこへシャルティアほど強すぎない艶っぽさを少しだけ足した方向です。

販売ページでも、ミケ猫は「おどおどした雰囲気の物静かな性格」「礼儀正しく丁寧だが口下手」「他人への思いやりが人一倍ある」と説明されており、演技の芯はあくまで控えめで一生懸命な猫娘にあります。

特に今回は、次の4点がポイントです。

  • 近距離で続く吐息
  • 恥じらいを残したままの接近
  • 物静かなのに、施術中は熱がこもる話し方
  • 温泉とマタタビの影響で少し浮つくテンション

上坂すみれさんの華やかな声を前面に押し出すより、“照れながらも懸命にもてなしてくれるミケ猫”としての可愛さと色気の境目を丁寧に聴かせる演技になっています。

没入感と聴きやすさ

本作は2時間35分超の長尺で、しかも施術パートの比率がかなり高いです。

炭酸シャンプーと背中流しが31分50秒、頭皮と耳のマッサージが21分34秒、ねこじゃらし耳かきが26分24秒、お顔のオイルマッサージが28分29秒、布団でのマッサージが15分51秒と、“休ませるための時間”がしっかり長く取られています。

一方で、会話パートや温泉シチュの移動感もあるので、完全に無機質な睡眠専用音源ではありません。

魅力の中心は、温泉でもてなされる体験と、ミケ猫の吐息・水音・施術が一体になった没入感にあります。寝落ち用途にも使えますが、まず強いのはリラックス用途です。

良かった点

  • 炭酸シャンプー、背中流し、頭皮マッサージ、耳かき、オイルマッサージまで、施術の種類が非常に豊富
  • 温泉・囲炉裏・竹林など、空間演出が分かりやすく、舞台の没入感が強い
  • 上坂すみれさんの吐息と近接ボイスが、控えめで一生懸命なミケ猫のキャラと噛み合っている
  • 耳だけでなく全身をほぐされる感覚があり、リラクゼーション作品としての満足度が高い
  • 長尺なので、気分に合わせて好きなパートを選びやすい

気になった点(向き不向き)

  • 施術の種類が多く場面も切り替わるので、最初から最後まで単調に眠りたい人には少し動きが多い
  • 水音や吐息の存在感が強めなので、静かな無音寄りASMRを好む人にはやや濃く感じる可能性がある
  • シリーズ文脈がなくても聴けるが、ミケ猫との再会感や続編らしさは前作を知っている方が拾いやすい
  • 温泉シチュ由来の近さや照れが魅力なので、完全にフラットな施術音だけを求める人とは少し方向性が違う

購入者レビューの傾向

主な評価ポイントは以下のとおりです。

① 吐息の存在感が非常に強く評価されている
耳かきだけでなく、シャンプーやマッサージ中も含めて、上坂すみれさんの近距離の息遣いが印象に残るという声が多いです。

② 温泉シチュと水音演出の完成度が高いと見られている
下駄の音、襖、温泉の水音、囲炉裏など、視覚なしでも空間を想像しやすい点が作品の強みとして挙げられています。

③ 施術の種類が多く、リラクゼーション作品として満足度が高い
炭酸シャンプー、背中流し、耳かき、顔まわりのオイルマッサージなど、耳以外も含めた豊富な癒し要素が支持されています。

この作品が向いている人

  • 水音や吐息がしっかり入った温泉シチュASMRが好きな人
  • 耳かきだけでなく、シャンプーやマッサージまで含めて長く癒されたい人
  • 上坂すみれさんの近接ボイスを、やや艶っぽい方向も含めて味わいたい人
  • シリーズ系の猫娘ASMRで、世界観込みの没入感を楽しみたい人
  • その日の気分で施術パートを選び分けたい人

逆に以下の人には、やや方向性が異なります。

  • 無音寄りで静かな快眠専用音源を探している人
  • 耳かきだけを長く聴きたい人
  • 場面の切り替わりより、単一の施術を一定時間浴びたい人

総合評価・まとめ

ミケ猫のたおやかな包容力と、温泉での多彩な施術で心身を解きほぐす総合リラクゼーションASMR

本作は、局所的な耳への刺激だけで完結するのではなく、「おっとりとしたミケ猫にすべてを委ね、温泉という非日常空間で全身を順番にもてなされる」という、圧倒的な手数と空間設計による総合的な癒やしを追求した作品として高く評価できます。

  • 上坂すみれさんの「たおやかなミケ猫」による圧倒的な包容力: おっとりとしていて世話焼きなミケ猫のキャラクター性が、上坂すみれさんの艶やかで落ち着いた声質によって見事に表現されています。長尺の施術中も常に耳元で囁かれる優しい声と吐息が、聴く者に「すべてを任せて甘やかされる」という深い安心感と心理的弛緩をもたらします。
  • 耳かきに留まらない「全身リラクゼーション」の多彩な手数: 酸シャンプー、お背中流し、頭皮マッサージ、お顔のオイルマッサージ、肩もみなど、頭の先から肩回りまでを網羅するバリエーション豊かな施術が本作の核です。一つの刺激に依存せず、次々と移り変わる心地よい音の連鎖が、文字通り「全身をもてなされている」感覚を生み出します。
  • 「マタタビの湯」の水音が作り出す非日常の空間設計: 温泉特有の響きや、お湯が跳ねる水音が高解像度で収録されており、単なるBGM以上の「空間的な説得力」を持っています。この環境音が常に背景にあることで、日常のノイズから完全に切り離された非日常への没入が促され、各施術音の心地よさをさらに引き立てる相乗効果を生んでいます。

結論として、本作は「強い耳かきのゴリゴリ音だけを短時間で味わいたい」という用途よりも、「上坂すみれさんのたおやかな声に全身を委ね、温泉という特別な空間で多彩な施術を順番に受けながら、心身の芯からじわじわと癒やされ尽くしたい」と求めるユーザーにとって、至高の総合リラクゼーション体験となる作品と言えるでしょう。

※サンプル音声や作品の詳細を確認できます

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この作品の前作(シーズン1)